水没プラナー
以前紹介したドイツ製のシフトアダプターを改良してみました。組み合わせたのはハッセルのCFプラナー2.8/80mmです。外観は極上品でしたが、シャッター不動のためジャンク価格でした。レンズの状態は少しバル切れの兆候がありますが、曇りもありません。

そこで、自分で修理しようと持ち帰ったのですが、分解しようとしてもカニ目の工具が歪んでしまうくらい固くて分解できません。そこで固着した部分にシンナーをたっぷり染ませて一晩置いておいて、翌朝にはなんとか分解できました。そしてレンズシャッターユニットを取り出し、リグロインに漬込んでおいたのですが、まったく動きそうにありません。
とりあえず分解してみると、シャッター幕は見事に錆びて溶けていました。残念。

絞りのほうはなんとか生きていましたので、普通絞りとして復活させることができました。
まあ、用途としてはシフトアダプターに装着することでしたから、問題はありません。アダプターのロック部分のアップです。V型のレバーで巧妙に固定・解放されます。

元は片方向の20mmシフトでしたが、使いやすくするために両方向に11mmずつのシフトとしました。三脚座や余分な部分は切り落とし、ロック部分の位置を下げてあります。
センター位置。

早速、試写してみました。例によって左右のタイリング撮影です。HDRではなく、DPP現像した画像をフォトショップつなぎ合わせ、レベル調整だけしてあります。
部分アップ。配電盤内部のメーターに2146と打たれた番号が読めます。

画面からは伝わらないかもしれませんが、いままでデジタルカメラに使ったレンズの中では、最高の描写を示しています。
国産レンズなどとくらべて解放付近のコントラストがやや劣ります。拡大してみると、100%くらいまではコントラストの高いレンズのほうがシャープに見えることがありますが、200%、300%とあげていくと、並の解像力のレンズはボケていきます。一見甘く見えたプラナーのほうは、ちゃんと解像しています。解放付近でもハロっぽさのなかにもちゃんとピントの芯があるという感じです。絞り込んでも良いのは言うまでもありませんが、f11以上は回折限界でピントが悪くなります。諧調表現も、レンジが広くなめらかに感じられます。HDRにする必要が感じられませんでした。
とにかく、ピントのあった部分の立ち上がり方はぞくっとする感じです。空気感や質感も際立っており、なぜ、こんなに違うのか不思議なくらいです。フィルム時代にはこの事実に気がつきませんでした。









こんばんは。本日はお忙しい中御来場いただきありがとうございました。中判モノクロはライフワーク見たいな感じでぼちぼちやっています。
まだ本当のやりたい事が見えてきませんが試行錯誤しながらいろいろと挑戦してみたいです。
投稿: masazumi | 2009年4月 5日 (日) 23時48分