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2010年6月

2010年6月27日 (日)

EOS用シフト付きハッセルマウントアダプター製作記3

今回、旋盤作業はEOSマウント部分だけでした。
シフトレンズのパーツの一部をフランジに仕立てているところです。
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このフランジにKenkoのTマウントアダプターを加工したマウントをホローセットで接合します。フランジの斜め段差は脱落防止のためです。写真には写っていませんが、Tマウントアダプターは天体望遠鏡などに一眼レフカメラを接続するアダプターです。

こちらはハッセルの中間リングのマウント部分をピラニアソウで切断しているところです。
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マウント下端をぎりぎりまでカットしています。

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マウントの形を整えて、前板にネジどめします。ご覧のとおり、中心部から上方に5mmオフセットしています。シフトギアがぶつかってしまうために苦肉の策です。

こちらは中間板の仕上げ工程です。
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フライス盤で削った後、精度を高めるため、定盤上に水ペーパーを敷いて研いでいます。要となるパーツなので、ノギス測定で各方向の端部で2/100mmの精度がでるまでがんばります。しかし、本当はノギスではあまりアテにはなりませんが。

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二枚を交差させて合わせ、接着・ネジどめします。ちょうどガイドとなるネジ穴があるので正確に合わせられます。しかし、2mmくらいまで薄く削ったのでネジで締めると歪みが出てしまいます。そのため、嫌気接着剤を用いずに、ゆっくり固まるエポキシでネジをすこしづつ締めながら調整していきます。

2010年6月26日 (土)

EOS用シフト付きハッセルマウントアダプター製作記2

これからシフトアダプターの主要な部分を加工していきます。
このシフトアダプターの目的は、簡単にいうと、フルサイズセンサーで4枚合わせのタイリングを可能にしたかったからです。マミヤシフトの40mmのシフト量(両方向に20mm)と10度刻みのレボルビング機能を生かせばなんとか実現可能です。しかし、そのためには正確に対角線の角度にまわしてシフトさせないとダメで、10度刻みでは間にあわないうえに操作が煩雑になりそうです。そこで、テクニカルカメラのような縦軸と横軸の動きをさせたいと考えました。

シフト(スライド)する部分です。
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左がオスのアリ溝で、遮光のテレンプが貼付けられています。右がメスのアリ溝で、もとはこちらがマウント側です。これを2セット用意して、前板、中間板、後板の三つのパーツを作っていきます。

私のフライス盤は、大判カメラで有名なトヨが製作販売していたML-360という旋盤のミーリングアタッチメントを外して、専用のXYテーブルを取り付けた卓上用のものです。現在、トヨはサカイマシンツールという社名になっていますが、生産工場は韓国に移っています。

こういう個人工作用の小型機械は、30年くらい前は高価なヨーロッパ製のほかは、手の届く範囲では日本製のエミニか台湾製のものくらいしかありませんでした。トヨやプロクソンが登場するのはもっと後です。私が高校の入学祝いに買ってもらったのはエミニの旋盤で、当時の原付バイクより高かった記憶があります。エミニは手元にありませんが、懐かしくなってネット検索してみるといまも売られていました。

現在は、台湾や中国大陸製の小型機械が信じられないくらい安価で売られています。日本製の同じ大きさの機械の1/3から1/5くらいの価格でしょうか。その内容は安かろう悪かろうの典型ですが、カメラのレンズ一本買う値段で旋盤もフライス盤も揃ってしまうのは魅力です。トヨも海外ではかなり安く売られているようです。

おすすめは、できることなら工場から放出された中古の汎用機械を専門業者から買うことです。国産の小型機械を買う値段で汎用機械が買えてしまいます。ただし、自宅に数トンの重さに耐えるコンクリートの床と三相電源が必要です。

マンションやアパートでは、自力で運べて家庭用電源で動かせる小型機械しか選択肢はありませんから、当たり外れのある中国製を選ぶか、メンテの楽な日本製や高級なヨーロッパ製を選ぶか悩みどころです。また、中国製のものなどをベースに日本で整備された小型機械を扱うメーカーもありますから予算次第というところです。

フライス盤は、プラ段で囲って畳の上で使っています。当然、こんな使い方はよろしくありませんが、作業が終わったら押し入れに収納できます。
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フライス盤にセットして前板を目的の厚みまで削っています。筆先で切削油を塗りながら、少しずつ削っています。こういうミニマシーンは非力で剛性も低いため、無理はできません。鉄工所でみかける汎用フライス盤に比べれば雲泥の差ですが、モノは使いようで2/100mmくらいの精度はだせます。

これはフライカッターで内側に段差を付けています。
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前板が削り上がった状態です。
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ツール痕が残っていますが精度は問題ありません。ここにハッセルのマウントが取り付きます。

2010年6月25日 (金)

EOS用シフト付きハッセルマウントアダプター製作記1

アポ・コンポノン90mmをシフトレンズ化する計画でしたが、事情によりやめました。そのかわり、汎用性の高いハッセルマウントのシフトアダプターを作ることにしました。同様のアダプターは、Zoerkを持っているのですが、次回作の目的のためにはこれ以上加工を重ねても無理なので、新たに自作することにしました。しかし、複雑なシフト機構を一から自作するのは時間がかかるため、既存のユニットを利用することにしました。
その素材がジャンク品として手に入れたマミヤシフト75mm F4.5Wです。
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これを使おうと思った理由は、67用のシフトレンズですから、1kg以上あるレンズを40mmもスライドできる丈夫なアリ溝構造と、ケラレの起きにくい大きな内径を備えているからです。でも一番の理由は、安価なジャンク品が出回っていることでした。このレンズはいまだ現行品なのですが、レンズ後群が曇りやすいため、中古価格の下落とともに、そうした曇り玉がジャンク扱いで売られていることが多いようです。

さてレンズから必要なユニットを取り出してみましょう。
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レンズ後端のフード状のリングをゴムシートで締めながらグイとまわすと、マウントが緩んで外せますが、強く固着している場合はかなり難儀します。

カニ目工具で奥まったところを緩めると、シフトユニットが取り出せます。
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面倒なフレキシ配線は切断してしまいました。

シフトノブを分解してみると、意外に細いギアが取り付けられていました。
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ピニオンギアではなくて単純にネジをくるくるねじ込んでいく方式です。Zoerkと同じですが、リリース機構がないので多条ネジで早送りを実現しています。

これが主要なパーツです。
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これから加工していきます。

余ったレンズユニットです。
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欲しい人に差し上げます。

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